おとこのこは わらいごえが たえない いえにいきました
「さむくて こごえそうです。 あたたかい のみものが あれば どうぞ めぐんで ください」
いえのなかから かおをだした おじさんは
「うちは だいかぞくで わけて あげるものが ないんだよ」
と ドアを しめてしまいました


おとこのこは ひとりで まんげつの よるの したを フラフラと あるいて いきました


そして とうとう あるきつかれて たおれて しまいました
そらには うつくしい つきが かがやいています
「つぎ うまれかわれるなら みんなから あいされる いのちに なりたい」
ゆっくりと めをとじて いきました



つきのひかりの なかから てんしが おりてきました
「まあ、かわいそうなこ」
てんしは おとこのこを つちにうめて あげました

そして そのうえに みんなから あいされる まほうをかけた
きの なえを うえました


3につづく